ウクライナに侵攻したロシア軍に参加し、前線で捕虜になった中国人2人が14日、キーウ市内で開かれた記者会見に出席し、戦闘に加わった経緯などを語った。入隊のきっかけは、ロシア軍に勧誘するSNS上の動画で、報酬を得るのが目的だったと証言した。
ウクライナ政府が主催した会見には、国内外の報道関係者70人以上が詰めかけ、迷彩服姿の2人は約2時間、中国語で質問に答えた。2人は河南省出身の34歳と江西省出身の26歳の兵士で、いずれも中国での軍隊経験はなかった。4月上旬にウクライナ東部ドネツク州の最前線で捕らえられたという。
34歳の兵士は失業中だった昨年7月、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で勧誘の動画をたまたま見つけた。「クールだった」。魅力を感じ、仲介者に詳細を問い合わせた。示された月給は20万~25万ルーブル(約35万~約44万円)と高額だった。中国では、軍隊に関係するのは名誉だということも後押しした。非戦闘任務のリハビリ関係の職のはずだった。前線での戦闘は望んでいなかったという。
だが、訓練もほとんどないま…